浜村淳 中島貞夫監督を悼む「娯楽と品格を両立させた監督」「日本映画の一つの時代が終わった」

[ 2023年6月15日 17:08 ]

中島貞夫監督(97年撮影)
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 タレントで映画評論家の浜村淳(88)が15日、スポニチ本紙の取材に応じ、11日に亡くなったことがこの日発表された映画監督・中島貞夫さん(享年88)を悼んだ。

 京都在住だった中島監督とは「たまに会っていた」という浜村。中島作品にも多数触れ、「テレビを付けたら時代劇で、2、3シーン見ただけで“あ、これは中島監督作品だ”と分かりました。独特の撮り方で、切れ味鋭かった」と語った。

 中島監督が言ったことで印象に残っていることがあるという。「僕は上から言われたものを撮る職業監督だった、と。でも、絶対に自分が、世間が面白いと思うもんを撮る、という気概があった。娯楽に徹されたわけです」と説明。「娯楽といっても、低俗な内容で笑わせたり楽しませたりする監督とは一線を画していた。ヤクザ映画を撮っても、彼の作品には品格があった」と評し、「娯楽と品格を両立させた監督さんでしたね」と称賛した。

 訃報に、「同い年ですかね。近しい世代の人たちが次々に亡くなるのは本当に寂しい」と吐露。「“活動屋の面白み”を持った最後の監督さんかもしれません。日本映画の一つの時代が終わった、という思いです」と惜しんでいた。

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