宝塚大劇場で2カ月ぶり公演 生徒急死問題に揺れる中、新理事長が観客に謝罪「大変ご心配おかけし…」

[ 2023年12月1日 16:17 ]

宝塚大劇場
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 宙組所属の25歳劇団員が転落死し、10月1日から本拠地での公演を中止にしていた兵庫・宝塚大劇場で1日、約2カ月ぶりに公演が再開。雪組公演「ボイリド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」が開幕した。

 上演前には、この日付で理事長に就任した村上浩爾氏があいさつ。「雪組の初日が本日になりましたこと、大変ご心配をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます。また、現在の宝塚歌劇団の状況につきまして、大変ご心配をおかけしておりますこと、重ねて深くお詫び申し上げます」とした。

 最後には「雪組生徒たちは、懸命に稽古に取り組み、本日まで頑張ってまいりました。全力で舞台にかけるこの思いを、お客さまにおかれましては、受け止めていただけましたら幸いでございます」と結んだ。

 駆けつけたファンの中には「今朝まで、中止のお知らせが届くのでは?と心配していたので、開幕してくれてやっぱりうれしい」と話す声や「うれしいけれど、複雑は複雑」とする声もあった。

 劇団員が急死したのは9月30日。上演中だった宙組公演が10月1日から全公演中止となり、続く雪組公演も11月10日の初日が延期となっていた。11月25日に東京宝塚劇場で開幕するはずだった宙組公演は12月14日まで中止。15日以降の公演開催については8日中に決定するとしている。

 歌劇団は宙組生徒の急死を受け、外部弁護士の調査結果を先月14日に発表した。長時間労働による強い心理的負荷は認めたものの、いじめやパワハラは「確認できなかった」とした。一方の遺族側は過重労働に加え、いじめやパワハラがあったと主張。「パワハラ否定での解決はあり得ない」とし両者には大きな溝があるままでの本拠地再開となった。

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