KANさん追悼 スタレビ根本要「KANちゃんが残した音楽、今もいると思って聞いてあげてください」

[ 2023年11月18日 19:32 ]

シンガー・ソングライターのKANさん
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 12日に61歳で急逝したシンガーソングライター、KANさんがMCを務めていたFM COCOLO「Wabi―Sabi レディオ・ショー」で、同じくMCで共演していた人気バンド「スターダスト☆レビュー」の根本要(66)とシンガーソングライターの馬場俊英(56)が親友を追悼した。

 ステージでも何度も共演した2人。根本は「自分がいいものであり、楽しいものであり、見てほしいと思うものには、作ることへの執念みたいなものを感じていました」と振り返る。馬場はKANさんの日常生活でのライフスタイルにもそんな部分を感じていた。「とにかくモノを大切にする。その携帯まだ使えるんですか?みたいなものとか。大学時代に使っていた音楽の機材も最後まで使ってたし。KANさんは、パソコンでなんでもできるのは便利だけど、ここを攻撃されたら終わりだろうって言ってましたけど。誰が攻撃するんですか?って話ですけど」。根本も少し思い出し笑いしながら「車も何十年も乗っていたよね」と合いの手を入れた。

 イベントでは常に出演者全員のことを考えていた。「ちゃんとみんなの見せ場を考えてくれている。みんなが目立つ場所を考えて、しかも、それぞれがちゃんとできそうなことを考えているんだよ」と根本。馬場は「モノを大事にする性格が、きっと人も大事にされることにつながっていたんだと思います」と懐かしそうに語った。

 一緒にいる人を楽しませることが大好きな人だった。「愛が勝つ」が大ヒットした時、根本はKANさんに「印税タンマリなんだからおごれよ」とねだったという。すると、東京・中目黒の焼き鳥屋に連れていかれた。しかし、KANさんは途中で「用事がある」と伝えて退席。根本の胸ポケットにお札をねじこんで店を後にした。ポケットから札を取り出すと、それは千円札。店を飛び出して追いかけると、KANさんがタクシーに乗り込むところで、運転手さんに「追われています。すぐに出してください」と告げて、走り去ったという。

 茶目っ気があって、人なつっこく、誰からも愛される性格だった。根本は「悔しいです。さびしいです。悲しいです。でも、KANちゃんの残した音楽は亡くなったからといって価値が上がるものではないんです。今もいると思って聞いてあげてください」とリスナーに語りかけていた。

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