日大違法薬物事件 2度目の家宅捜索の狙いはスマホか 専門家「薬物の流れが出てくる場合が」

[ 2023年8月22日 19:12 ]

日大アメフト部の寮
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 元警視庁刑事で違法薬物問題などに詳しい吉川祐二氏が22日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、日大アメリカンフットボール部員の違法薬物事件で、別の部員も大麻所持の疑いが浮上したことについて自身の見解を示した。

 警視庁薬物銃器対策課はこの日、大麻取締法違反の疑いで、東京都中野区の寮を再び家宅捜索した。3日にも寮を捜索しており、5日に覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで部員の北畠成文容疑者を逮捕していた。同容疑者は調べに対し「自分が大麻をやっていたことは他の部員や先輩たちも知っていた」「やっていたのは自分だけではない」などと供述している。

 別の部員の関与については、大学側が独自に行った調査では一切出てこなかった。大学の調査について、吉川氏は「あくまでも任意。任意の中でも相手に対して事情を聴くというレベルなんですね」と説明。「警察が入った時には、捜査に行かなくても、警察の調査であっても、ポイントを突いてどんどん聴くわけです」と、その違いを解説した。

 最初の家宅捜索から19日がたっており、吉川氏は「証拠品はほぼ、ほとんどのものがなくなっていると言ってもいい」と見通しを語った。「ただ、今回の捜索差押えの容疑に、容疑者の名前が何人か出ていると思いますが、その人たちのスマートフォンだったり、通信機器を押収することによって、薬物の流れが出てくる場合があります」と、捜査進展へ重要な押収物がある可能性も指摘した。

 このタイミングでの再捜索について、吉川氏は北畠容疑者の拘留期限との兼ね合いを挙げた。「北畠容疑者の拘留期限があるんですが、26日ごろだと思います」。送致の日付によって多少、前後するとしながらも、「起訴になるか釈放になるか、その間際に警察としては今回の捜査を行った」と、警察側の意図を推測した。

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