薬物事件の日大対応、大学ジャーナリスト石渡嶺司氏「大規模校の対応としてはあり得ない隠ぺい体質」

[ 2023年8月7日 10:10 ]

テレビ朝日
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 大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が7日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。日大アメリカンフットボール部の寮で7月、覚醒剤と大麻を所持したとして、警視庁薬物銃器対策課が覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(所持)の疑いで寮に住む部員の北畠成文容疑者(21)を逮捕したことに言及した。

 2018年の悪質タックル問題から5年後、名門を舞台に再び起きたスキャンダル。作家でOGの林真理子理事長が昨年、改革を掲げて就任したが、今回の事件では「違法な薬物が見つかったとかいうことは一切ございません」と話した翌日に寮に家宅捜索、3日後に逮捕という展開になった。理事長のもとに正確な情報が上がっていなかった可能性も指摘されている。

 捜査関係者によると、部員が違法薬物に関わっているとの情報が昨年、警視庁に寄せられていた。具体的な事実が確認できなかったため、警視庁は昨年12月にキャンパスで部員らを対象に薬物乱用の防止講座を開いた。今年に入ってからも同様の情報があり、警視庁から調査を求められた大学側が7月6日に寮を調べて、北畠容疑者の立ち会いの下、錠剤と植物片を発見した。18日夜に相談を受けた警視庁は20日未明にそれらを押収。鑑定の結果、28日に覚醒剤と大麻と判明し、8月3日に寮を家宅捜索した。事件をめぐっては、林理事長らが8日に記者会見する。

 石渡氏は、植物片、錠剤の発見から警視庁に相談するまでのタイムラグに「大規模校の対応としてはあり得ない隠ぺい体質。どこかで情報の目詰まりが起きている可能性がある」と指摘。「日大は3年前にもラグビー部で大麻の事件が起きている。ですのでアメフト部、ないしはアメフト部を統括する競技スポーツ部の職員が大麻に関連する知識がなかったということは考えにくい。ですので(発見から警視庁に相談するまで)11日間も待っている合理的な理由が、私には考えられません。私は、林理事長には正しい情報を伝えずに、どこかで情報の目詰まりが起きてしまった。だから2日の(林理事長の)ぶら下がり会見では、一切確認していませんと言い切ってしまった」と自身の見解を述べた。

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