山口真由氏 マイナカード問題、政府方針に「この政権は極めて大衆迎合的というかブレ過ぎている」

[ 2023年8月7日 09:12 ]

山口真由氏
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 元財務省官僚で信州大の山口真由特任准教授が7日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。岸田文雄首相がマイナンバーカード問題に関する対処方針を発表したことに言及した。

 岸田首相は4日、マイナンバーを巡り官邸で記者会見し、来年秋に健康保険証を廃止しマイナンバーカードに一本化する方針を当面は維持する考えを示した。廃止を延期するかどうかの判断を先送りし、今年秋までに行うマイナ問題の点検作業を見定めた上で「さらなる期間が必要と判断される場合には、廃止時期の見直しも含め適切に対応する」と述べた。相次ぐひも付け誤りに関しては「国民の皆さんの不安を招いていることにおわびを申し上げる」と謝罪。カードについて「これまでの普及の進め方に瑕疵(かし)があったとは考えていない」とも強調した。

 不安の払拭策に関し、保険証代わりとなる「資格確認書」の有効期限は、5年を超えない期間で自治体や健康保険組合が決めると説明。カードに保険証機能を備えたマイナ保険証を持たない人全員に発行し、きめ細かい対応を徹底すると述べた。マイナンバー情報総点検本部を8日に開催し、中間報告と再発防止策を公表すると正式表明した。番組では、資格確認書の発行コストの試算として、会社員などの被用者保険で、年間241億5900万円かかると伝えた。

 山口氏は「私は、この政権は極めて大衆迎合的というかブレ過ぎていると思うんですよね」と指摘。その理由を「マイナンバーカードに対する反発というのは、やり方の反発が凄く大きくて、ポイントというアメと、紙の保険証をなくすぞというムチで無理やり強制されることが嫌だった人がたくさんいると思う」と言い、「マイナンバーカード自体はデジタル時代のパスポートだと思いますし、9000万枚の中で7000件(のミス)というのは、もしかして自分の持っているマイナンバーカードはまず情報のひもづけは間違いないだろうって。だって1万分の1以下なんですからね、ということ」と持論を展開。「それこそ丁寧に説明していけばよかったのに、こういうふうに支持率が下がるとブレて、それでまたこうやって批判を受ける。これがデジタル時代の一丁目一番地だと思うなら、ここに腰を据えてもっときちんと説明して理解してもらうというプロセスの方が大事なんじゃないかと思います」と自身の考えを述べた。

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