R-1には「夢ある」田津原理音、トレカ芸で21代王者 笑顔で絶叫「どんな人生!」

[ 2023年3月5日 05:10 ]

「R―1グランプリ2023」で優勝した田津原理音(撮影・佐藤萌花)
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 ひとり芸日本一決定戦「R―1グランプリ2023」が4日、東京・台場のフジテレビで行われ、田津原理音(29)が21代目王者に輝いた。過去最多3537人の頂点に立ち、優勝賞金500万円を獲得。「どんな人生!」と笑顔で絶叫。トロフィーを片腕で抱え、拳を突き上げた。

 決勝は8人で行われ、ファーストステージは田津原が470点、「コットン」きょん(35)が468点でファイナルステージに進出。昨年のキングオブコントで決勝に進み勢いに乗るきょんとの対決を制した。

 得意のフリップ芸を進化させ、特技のイラストを駆使したトレーディングカードを開封するネタを披露。18年に濱田祐太郎(33)、21年にゆりやんレトリィバァ(32)と同期が優勝。「同期で優勝していないのは僕だけ」と悔しさをバネに悲願の戴冠となった。現在も週3、4回はミシンの点検アルバイトをしている。賞金の使い道を問われると「電子レンジだけを買いたい。5回に1回しか温まらない」と切実な願いを口にした。

 R―1に夢があるか否か――。それを証明する戦いだった。昨年のM―1グランプリで優勝した「ウエストランド」のネタで、河本太(39)に「M―1にはあるけどR―1にないもの」と振られた井口浩之(39)が「夢!希望!大会の価値!」と言い放ち、賛否両論が渦巻いた。

 この日の番組終了後の取材で4月スタートのフジテレビ系ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(月曜後10時)に田津原の出演が発表された。田津原は「え、ほんまに?」と大興奮。「夢あるじゃないですか!」。タイトルの夢と希望、価値を証明するように笑顔がはじけた。

 ◇田津原 理音(たづはら・りおん)1993年(平5)5月25日生まれ、奈良県出身の29歳。NSC大阪校に35期生として入学。13年にデビュー。19年度「第40回ABCお笑いグランプリ」決勝進出。趣味は古着屋巡り。特技はイラスト、ペン回し。血液型B。

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