【陸上】伏兵・葛西潤が鮮やか初V「密かに狙ってました」夢舞台へ連戦 日本選手権1万メートル

[ 2024年5月3日 22:13 ]

陸上・日本選手権1万メートル   静岡県袋井市・静岡スタジアム ( 2024年5月3日 )

男子10000メートル決勝、メダルを手に笑顔を見せる(左から)太田、葛西、前田(撮影・会津 智海)
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 パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子は葛西潤(23=旭化成)が27分17秒46で初制覇した。五輪参加標準記録27分0秒00に届かず、今大会での出場権獲得はならず。今後、世界ランキングで五輪切符を得る可能性がある。

 伏兵の葛西が、驚異的なスパートで頂点に立った。序盤から先頭集団で様子をうかがいながら推移。「予定通り」と残り1キロで一気に前に出て、そのままトップでフィニッシュ。自己ベストを19秒以上も大幅更新する鮮烈Vに「候補には全く挙がってなかったですけど、良い練習ができていたので、密かに優勝を狙っていた」と、してやったりの表情だった。

 創価大2年時の21年箱根駅伝3区3位で往路初優勝に貢献。度重なるケガもあったが、主力として4年連続シード権獲得に貢献した。社会人1年目はケガなく走れたことで調子が上がった。夢舞台を一気に視界に捉え「昨年まで見える位置に来られると思ってなかった。年始から調子が上がって、急きょプランを変更して前倒しでやっている。せっかくなのでチャレンジしたい」と話した。

 日本記録を上回る五輪参加標準記録の突破はならず、今大会での五輪切符獲得はならず。それでも「一か八か」世界ランキングでの夢切符をつかむために2週間後に海外レースに出場を予定。「テレビで見るだけの舞台が、もっと遠いモノが近づいてきた。チャンスがあるので挑戦したい」と前向きに語った。

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