橋下徹氏 日大アメフト部の薬物問題「林理事長の組織運営にも物凄い問題がある」廃部方針には違和感

[ 2023年12月3日 10:25 ]

橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(54)が3日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。日本大学が1日、理事会を開催し、薬物問題で「廃部」の方針が示されているアメリカンフットボール部の今後について「継続審議」としたことについて言及した。

 アメフト部を巡っては、違法薬物事件でこれまでに逮捕者が3人出ていることなどから、学内の会議で「廃部」とする方針が示されていた。理事会を終え、広報課は「本学アメリカンフットボール部の今後について、本日開催の理事会では結論は出ず、継続審議となりました」と明かした。

 大学側は11月30日、再発防止策や学内体制の再構築といった改善計画を文部科学省に提出。改善計画では、一連の問題は「アメフト部のことはアメフト部で収める」という「強固なムラ社会の意識が大きな原因」で、これが学内の情報伝達を阻害したと批判。事件対応に当たった沢田氏の責任が最も重いとした上で、指導・監督する立場の酒井健夫学長の「責任は重い」、法人トップの林理事長の「責任は決して軽くはない」とした。再発防止策としては、理事長らが適切な判断を行うために法務などの専門知識を持つスタッフを配置する理事長室や、コンプライアンス対応部署を設置する他、継続的に体制を検討・監視する組織を置くことなどを挙げた。

 橋下氏は、沢田副学長について「調査報告書の中では1番責任が重いと。当初、薬が出てきたんだけれども、それをすぐ報告しなかったということで、1番責任が重いということになっています」と説明し、「その後、沢田副学長が辞任になっているんですが、どうも林理事長の方にパワハラを受けたということで訴訟を起こしているということなんですけれども、僕は今回の問題は、林理事長の組織運営にも物凄い問題があると。作家さんとしては素晴らしい作家さんなんですが、巨大な組織を動かすにはそれなりの知識、能力が必要で、かなり林さんはそこの部分が欠けている」と指摘。「欠けているんであれば、助力を得るための助言者が必要だと思います」とした。

 そして、「沢田さんは確かに悪いんですが、林さんはいきなり会議の出席をいきなり禁止したりとかですね、理事長の権限で、いきなりそれはできないんですよ。副学長に対しては、まず理事会か、ないしは学校の方の経営会議みたいなところで議論した上で、沢田副学長の方に会議の出席禁止とかをやらなきゃいけないのに、理事長がいきなりやってしまうとある意味、それは独裁になってしまう」と言い、「だから(自身が)知事、市長の時にも、何か職員、現場の方に問題があったとしても、いきなり、お前はもう会議に出るな、なんてできません。手順を踏まないといけない」と自身の経験を踏まえて説明した。

 そのうえで「日大の方に、いろんなルールがあるんで、ちょっと林さんはそれの認識がなかったのか、すっ飛ばしてしまって組織の運営の在り方自体が問題だった」とし、「だからそういうことがあるから、いきなりアメフト部廃止というのは、これは部員に対しては、ちょっと違うと思う。かわいそうと思う」と話した。

 そして「部の廃止は、今いったん止まっているらしいです。こういうことが日大の運営方針として問題なんですよ。林さん、頑張ってもらいたいです」とメッセージを送っていた。

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