男女逆転「大奥2」ネット震えた家定の愛 元宝塚トップ・愛希れいかの泣かせる演技…その背景は?撮影秘話

[ 2023年11月22日 11:01 ]

ドラマ10「大奥 Season2」第17話。馬に乗れるまでになった徳川家定(愛希れいか)だが…(C)NHK
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 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」(火曜後10・00)は21日、「幕末編」第18話(Season1から通算)が放送された。女優・愛希れいか(32)演じる徳川家定が愛する胤篤(福士蒼汰)の子を身ごもるも…美しく聡明な13代将軍は、我が子とともにその生涯に幕を閉じた。将軍を演じた元宝塚歌劇団月組娘役トップスターは、家定について「愛あふれる人物」と印象を語り、撮影秘話を明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 原作は漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。

 過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は幕末・大政奉還まで初めて映像化。2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も手掛ける森下佳子氏が、今年1~3月の「Season1」(全10話)に続いて脚本を担当。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが謎の疫病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅の道を切り拓く姿、開国・攘夷・大政奉還・江戸城無血開城という激動の時代を描く。大筋は原作通りのストーリー展開だが、ドラマは「医療編」「幕末編」と銘打つ。

 第18話は、通商条約の調印を進めていた堀田正睦(高木渉)の失態に加え、腹心・阿部正弘(瀧内公美)との死別が重なり、徳川家定(愛希れいか)の心痛は尽きない。ついには床に臥せてしまう。開国派と攘夷派の思惑がひしめき合う中、大老に就任した井伊直弼(津田健次郎)は反発を強める薩摩らを尻目に、徐々に立場を強めていく。瀧山(古川雄大)と胤篤(福士蒼汰)は条約締結を推し進める井伊を懸念。2人の気掛かりはやがて…という展開。

 病に伏した家定を心配する胤篤のもとに届いたのは、懐妊の知らせだった。実の親から盛られた毒によって体が弱まり、妊娠は望めないと思われた中での嬉しい知らせ。継承問題も抱えていたが、愛する2人の間に芽生えた新たな命に、大奥は暖かい空気に包まれていた。

 そんな幸せな日々もつかの間、家定は再び体調を崩してしまう。そして、愛する夫と別れの言葉を交わすことなく、お腹の子供とともに天国へ旅立ってしまった。

 家定の死を1カ月以上知らされなかった胤篤は、涙を流し激怒。やり場のない悲しい叫びだけが、大奥に響いた。

 愛希は同局を通じ、家定について「とても聡明で強い。強いといっても、監督の言葉をお借りすると、“受け入れる強さ”を持っている女性だなと思いました。そして、受けるべき愛を受けられずに育っていながらも、人を愛することができるし優しさも持ち合わせている。愛にあふれている人だと思って演じました」と、演技に込めた思いを明かした。

 前回17話では、自身を支えた聡明な老中・阿部正弘(瀧内公美)が病を患い、先に天国へと旅立っていた。愛希は、正弘の存在について「家定が初めて心を開くことができた人です」と振り返り、「正弘は“家定のために”という思いを持っていつも動いてくれますが、家定も“正弘のために”という思いを持っていて、お互いが尊敬し合っているし信頼しているし、愛がある。彼女がいなかったら、家定はどうなっていたか想像出来ませんが、彼女がいたから生きられたと思いますし、かけがえのない存在ですね。言葉では言い表せないような、大切な人だと思います。家定の人生において、楽しいより苦しい時間の方が長かったと思うので、その中で、正弘と一緒にお菓子作りをしたり、二人で過ごす時間というのは家定にとってとても心地よく、一息つける時間だったんじゃないかなと思います」と、家定の思いを推察した。

 また、正弘を演じた瀧内について「私自身もすごく楽しみながら瀧内さんと撮影させて貰って、徐々に絆が深まって、冗談を言い合えるような仲になれたのがすごく愛おしいなと思っていたので。正弘とのシーンはどれも印象に残っていますし、好きです」と笑顔。「(瀧内は)いつも気さくに話しかけてくださって、現場の雰囲気を和ませて下さって、すごく居心地がよかったです。短期間で、こういう深い仲の役をやらなければいけないということで、私もどうしようかなと思っていたんですけど、瀧内さんが自然に距離を縮めてくださって、そして受け止めて下さった感じですね」と、瀧内の気さくな対応に感謝した。

 瀧内は「すごく明るい方です」と印象を語り、「私もこういう役なので、なかなか現場ではつらつとも出来ないなと思っていたんですけど、正弘とのシーンの時は自然と笑顔が多かった気がします」と、充実した撮影の様子を明かした。

 人気漫画が原作で、「Season1」ではネットを席捲した話題作への出演。愛希は「初めてセットに足を踏み入れた時、鳥肌が立ったのを今でも鮮明に覚えています」と撮影を振り返り、「自然と作品の世界に入っていける感覚になったのが印象的でした」と回顧。「思い出深いシーンもたくさんありますが、やはり乗馬のシーンは時間かけて稽古したということもあり、思い出に残っていますね」と笑みを浮かべ、「乗馬は、背中に乗るのは申し訳ないけれど、でも、不思議なぐらい爽快でした。また機会があればやってみたいです」と、新たな挑戦を見据えていた。

 愛希の家定熱演に、ネット上では「愛希れいかはホントに良い芝居だった」「2人の胸の高鳴りを表すような懐中時計の音が2人のお芝居と相まってよりグッと胸に沁みた」「『大奥』のストーリーはほぼ原作通りなので、ストーリーを追うことなく役者さんのお芝居に集中できて安心。ちゃぴ家定…!」「愛希れいか様改めてすごいと思った、、大奥の沼どんだけ深いんだ」「男役から転向されただけあって、キリッとした立ち居振る舞いも様になるし、娘役ならではの誰からも好かれる可愛らしさ、、無敵」「相手を好きになっているとお互いに認識して流す涙が本当にきれいでした その後の展開が酷すぎる」「ちゃぴちゃんの家定は、凛々しく気高くそして可愛らしく魅力溢れる人物だったなぁ」と、称賛の声が続々と寄せられた。

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