【竜王戦第3局】藤井竜王 “同学年対決”3連勝で防衛に王手「終盤もかなり難しいところが多かった」

[ 2023年10月26日 18:22 ]

封じ手が開封され、竜王戦第3局2日目に臨む藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太竜王(21)=王将、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖含む8冠=が同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎える第36期竜王戦7番勝負第3局が26日、北九州市の旧安川邸で2日目が指し継がれ、藤井竜王が96手で勝利し、3連勝として防衛に王手を掛けた。

 藤井竜王は「今日の昼食明けから急に激しくなって、終盤は分からない局面が多かったと思います」と語りながらも、84手目の「5七馬と引いた手が詰めろとなる形だったので、そこで行けるかなと思いました」と語った。第4局に勝てば防衛となるが「防衛のことは考えすに、2日間集中したい」とした。

 大盤解説の場でも「本局、序盤からあまり経験のない形だっんですけど、封じ手のあたりは少し自信のない形での戦いになったのかなと思います。2日目は激しい展開になって、終盤もかなり難しいところが多かったと感じています」と語り、伊藤七段も「本局は序盤から激しい攻め合いての展開になったんですけど、後手からの反撃が思ったよりも厳しくて、そのあたりで誤算があって、苦しくしてしまったと思います。かなり苦しいシリーズになっていますけど、次局は内容を改善して臨みたいと思います」と反撃は誓っていた。

 藤井竜王は10月11日に史上初めて全8冠を独占して以降も、17、18日の竜王戦第2局、JT杯準決勝と勝利を続けている。

 今局第1日は先手伊藤得意の相掛かりに。44手目藤井の封じ手は1時間43分の長考となり、2日目に入った。封じ手は後手から角道を通す5筋の突き歩。伊藤は37分考え、藤井陣へ飛車が素通しになる5筋への転回を選択した。その後、藤井から角交換、さらには飛車交換を迫った。大駒の打ち込みに強い自陣の特性を生かした強気の指し手が続いた。昼食休憩までに58手、局面はお互いに角銀を手駒にし、中盤のねじり合いになった。藤井竜王が攻勢に出て優位に立ち終盤戦へと入った。

 第4局は11月10、11日、北海道小樽市の銀鱗荘で指される。

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