市川猿之助容疑者逮捕 松竹がコメント「これまで数多くの歌舞伎公演に出演…重く受け止める」

[ 2023年6月27日 13:49 ]

市川猿之助
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 歌舞伎俳優・市川猿之助(本名、喜熨斗孝彦=きのし・たかひこ)容疑者(47)が27日、母親の自殺を手助けしたとして、警視庁に自殺ほう助容疑で逮捕された。これを受け、松竹は「重く受け止めております」とコメントを発表した。

 松竹は逮捕を受け、「市川猿之助に関しましては、引き続き、お客様をはじめ、関係者の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をおかけいたしておりますことを改めて深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪。「これまで数多くの歌舞伎公演に出演いただいた弊社としましては、このような事態に至りましたことを重く受け止めております」と見解を記した。

 「弊社といたしましては、本件が猿之助の家族内の事件であることにも鑑み、司法による最終的な判断がなされるまでは、会社としての見解について申し上げることは差し控えさせていただき、今後の捜査等を見守りたいと存じます」と、今後に関しては捜査を見守ると報告。「ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」と理解を求めた。

 猿之助容疑者は今年5月18日、自宅の半地下で意識がもうろうとした状態で倒れているのが発見され、2階のリビングで仰向けで倒れていた歌舞伎俳優で父の市川段四郎さん(76)と母の喜熨斗(きのし)延子さん(75)はいずれも死亡が確認された。

 警察の聴取に対し、事件前日の5月17日に家族で話し合い「死んで生まれ変わろうと家族で話し、両親が睡眠薬を飲んだ」という主旨の話を説明。この家族会議が行われた日は自身のパワハラやセクハラ疑惑などを報じた女性セブンの記事内容が猿之助側に知らされたタイミング。本格的な聴取が始まった同月24日にも警察に「心中を図った」などと話していた。

 司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒の疑いと発表。猿之助容疑者も発見された時、口の辺りの変色など薬物中毒とみられる形跡があり、搬送先の病院で胃の洗浄を受けた。飲んだ薬はいずれも、猿之助容疑者が所持していた睡眠導入剤とみられている。ただ、家宅捜索では薬の包装容器などは自宅で見つかっていなかった。

 警視庁は殺人事件などを扱う捜査1課を投入し、両親が死亡した経緯について詳しく調べていた。

 自殺ほう助罪の法定刑は、6月以上7年以下の懲役または禁錮。両親の死を巡っては、自殺の意思がない両親をそそのかすなどした自殺教唆や、両親からの依頼を受けた嘱託殺人などさまざまな可能性が取り沙汰されていた。

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