「どうする家康」鳥居強右衛門、磔どうなる?岡崎体育「まさか」の初大河 獣の毛皮でビジュアル細部工夫

[ 2023年6月4日 10:00 ]

大河ドラマ「どうする家康」第21話。鳥居強右衛門(岡崎体育)(C)NHK
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 NHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)で奥平家の家臣・鳥居強右衛門(とりい・すねえもん)役を演じ、大河初出演&時代劇初挑戦となるシンガー・ソングライターの岡崎体育(33)が、4日に放送される第21回「長篠を救え!」で初登場。大河デビューの心境や撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛け、嵐の松本潤が主演を務める大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 いよいよ物語は、山深き奥三河にある長篠城をめぐり、織田・徳川連合軍と武田軍がぶつかる「長篠・設楽ヶ原の戦い」(天正3年、1575年)へ。ドラマ前半のヤマ場の一つを迎える。

 岡崎が演じる鳥居強右衛門は、長篠城城主・奥平信昌(白洲迅)に仕える地侍。日頃は“ろくでなし強右衛門”と呼ばれるが、絶体絶命の長篠城を救うため、岡崎城の徳川家康(松本潤)に助けを求めるミッションを担う。

 2018年度後期のNHK連続テレビ小説「まんぷく」、22年1月期のTBS日曜劇場「DCU」などに続き、今度は大河ドラマからのオファー。岡崎は「率直にビックリしました。ミュージシャンが本業の僕にとって、色々な学びがあると思って演技の仕事もさせていただくようになったんですが、日本のドラマでトップクラスのシリーズに、まさか自分が出演できるなんてという驚きと、呼んでいただいたからには期待に応えたいという2つの思いがありました」と胸中を明かした。

 幼少の頃から祖父と一緒に大河ドラマを楽しんでいたとあり、喜びもひとしお。特に99年「元禄繚乱」が印象深く「祖父と吉良上野介(石坂浩二)と浅野内匠頭(東山紀之)の名シーンを家の居間で真似して遊んでいました」と振り返った。

 高校時代は世界史を専攻。「恥ずかしながら鳥居強右衛門のことは存じ上げておらず、スタッフさんに文献を貸していただいたり、自分なりに調べたりして理解を深めていきました。鳥居強右衛門のことが大好きなバンドマンの友人がいるんですけど、出演が発表された時に『えっ、岡ちゃんが強右衛門を演じるんだ』と驚かれて、それ以降、ずっと強右衛門と呼ばれています(笑)。そのぐらい愛されている人物なんだと、身が引き締まる思いでした」と身近に実感。

 「強右衛門の子孫の方やファンの皆さんに恥じないようなお芝居ができるかな、とプレッシャーもあったんですが、自分だったら今回の“ろくでなし強右衛門”をどういうふうに演じようかな、とワクワクする気持ちの方が強かったと思います」と精力的に挑んだ。

 強右衛門の初登場シーンは、台本のト書きに「顔も体も一際、毛深い小男」とある。インパクト満点のビジュアルは、映画「シン・ゴジラ」「翔んで埼玉」など数々の作品を手掛け、今作の人物デザイン監修を務める柘植伊佐夫氏と創り上げた。

 「長篠から岡崎に向かうシーンは、カモフラージュで獣の毛皮を身にまとっているんですが、その巻き方について一番話し合いました。全体的には獣に見えて、それでいて強右衛門の顔は分からないといけません。体も泥や炭で汚す必要があって、きらびやかな人や麗しい人が多い徳川方の中に獣のような毛むくじゃらの強右衛門が入った時、画面全体の“差し色”(アクセントになる色)のようになればいいなと考えました。柘植さんのおかげで、ビジュアル面でもディテールまで行き届いた鳥居強右衛門が出来上がったと思います」

 「名もなきヒーロー、戦国版“走れメロス”」と銘打ち、クローズアップされる注目の役。鳥居強右衛門が磔(はりつけ)にされた姿を描いたとされる旗指物「落合左平次道次背旗(おちあいさへいじみちつぐせばた)」や絵図「鳥居勝商磔殺之図(とりいかつあきたくさつのず)」が有名。今作はどのように描かれるのか、期待が高まる。

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