【体操】杉原愛子 3大会連続五輪ならず涙…22年“引退”から復帰も無念 段違い平行棒で痛恨落下

[ 2024年5月18日 16:43 ]

体操・NHK杯第3日 ( 2024年5月18日    群馬・高崎アリーナ )

<体操NHK杯第3日>ゆかの演技を終え祈るように得点を待つ杉原愛子(撮影・小海途 良幹)
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 パリ五輪最終選考会として女子の個人総合2回目が行われ、24歳の杉原愛子(TRyAS)は合計210・359点で5位だった。パリ切符を得られる4位以内を逃し、チーム貢献度で決まるラスト1枠にも入れず。3大会連続の夢舞台には届かなかった。

 4月の全日本選手権を終えて5位で、代表圏内の4位と0・034点差でNHK杯へ。16日のNHK杯1回目では段違い平行棒でまさかの落下があり、4位と1・536点差で運命の2回目を迎えていた。

 最初の跳馬で13・800点をマークし、4位の中村遥香との差を0・636点に縮めたが、次の段違い平行棒でまたも落下。致命的なミスが出て、巻き返しはかなわなかったものの、最後の床運動を終えると笑みが広がった。

 21年東京五輪を終えて22年に一度、第一線から退いたが、昨年6月の全日本種目別選手権で復帰。いきなり床運動で優勝して手応えをつかみ、昨秋からパリ五輪を本格的に目指した。「体操をメジャーにしたい」という熱い思いを持ち、指導者としての解説業、審判や社長業までマルチにこなしながら競技に向き合ってきた。

 練習拠点も転々とし、刺激を受け続けながら、3度目の五輪を目指してきた。「今まで人事を尽くして練習してきた」と自信を見せていたが、パリ・ロードは幕を閉じた。

 試合後のインタビューでは涙をこらえきれず、「代表になれなくて悔しいけど、自分が今まで練習してきたことを出し切れて平均台と床は最高の演技ができた。みなさんに感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

 NHK杯3連覇の宮田笙子(順大)、2位の岸里奈(戸田市SC)、3位の岡村真(相好ク)、4位の中村遥香(なんばク)と貢献度で牛奥小羽(日体大)がパリ五輪代表となった。

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