【陸上】桐生祥秀「スパイクを履き始めたのが今日で3日目」 100m予選3組で1着も準決勝棄権

[ 2024年5月18日 15:24 ]

陸上・東日本実業団選手権第1日 ( 2024年5月18日    埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 )

東日本実業団陸上競技選手権の男子100メートル予選で力走する桐生(中央)=撮影・中村 和也
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 男子100メートルで元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)は、予選3組で10秒50の1着となり準決勝進出を決めたが、棄権した。

 予選ではスタートで出遅れるも余裕を持ってフィニッシュ。「10秒4台後半ぐらいかなと思っていたのが5台だった。こんなもんかなと思った。最後も流した」と振り返った。

 4月から40度近くの高熱や腰の違和感に悩まされ、満足のいく練習が積めなかったという。「無事に一本走れて良かった。スパイクを履き始めたのが今日で3日目。確認のために走った」と安堵(あんど)した様子で話した。

 一時休養を経て昨年5月に10秒03をマーク。今年は60メートル室内日本記録6秒53(当時)を出すなど上り調子になりつつあった。18年以来のダイヤモンドリーグ(DL)に帰ってきた4月の第1戦では10秒38で7位。第2戦では10秒37で8位だった。「焦りはあった。(DLで)ポイントを取って夏はポイントのことを考えずに、しっかりいくというプランだった」と語った。

 16日に男子100メートルで9秒95の日本記録を持つ山縣亮太(セイコー)がパリ五輪挑戦を断念する意向を表明。21年東京五輪では男子400メートルリレーの日本代表として、ともに戦った桐生は「代表になりたいと思った時のトップが山縣さんだった。追いつきたいであったり、一緒に走りたいから」と切磋琢磨してきた。

 薄底のスパイクで6月の布勢スプリント(鳥取)、パリ五輪最終選考会となる日本選手権で参加標準記録10秒00切りを目指す。「東京(五輪)では個人で出られなかったし、リレーも最後まで(バトンを)渡すことができなかった。パリに向けて自分自身、個人でもリレーでも、しっかり活躍したいと思う」と力を込めた。

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