【柔道】羽賀龍之介 現役生活に区切りか「戦い終わったという気持ちが正直ある」全日本選手権

[ 2024年4月29日 15:54 ]

柔道全日本選手権 ( 2024年4月29日    東京・日本武道館 )

<全日本柔道選手権>佐藤和哉(右)に敗れ引き揚げる羽賀龍之介(撮影・会津 智海)
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 体重無差別で男子日本一を争う大会で、4年ぶり2度目の頂点を狙った羽賀龍之介(旭化成)は3回戦で佐藤和哉(日本製鉄)に判定(1―2)で敗れた。

 昨年11月の強化指定を辞退し、五輪出場の可能性を完全に捨てて今大会に懸けたが、あえなく敗退が決定。試合後には「最終的には自分で判断するが、いろんな人との相談が必要なので、考える。ただ1年掛けて準備してきたので、今は達成感という言葉は合っていないが、戦い終わったという気持ちが正直ある」と第一線を退く可能性を示唆した。

 試合は序盤は押され気味だったものの、中盤からは得意の内股や捨て身技で相手を宙に浮かせ、そのたびに大きな歓声を呼び起こした。互いに一歩も引かない技の応酬となったが、今年から8年ぶりに旗判定が復活し、規定の5分で終了。判定は1―2と割れたが、「結果が全て。技の数より、効果的だったか。相手のバランスが崩れたとか、そういうところで自分の技が有効打にならなかった」と潔く判定を受け入れた。

 高校時代には2年続けて3冠を達成するなど、早くから日本柔道界のエースとしての活躍。15年世界選手権の100キロ級で初優勝すると、翌16年のリオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得。五輪出場はリオに1回に留まったものの、その後も国内の柔道シーンをけん引してきた32歳の決断が注目される。

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