空想委員会、12・9ライブ最後に解散 4月にボーカル・三浦隆一さん死去「何度も協議してきましたが…」

[ 2023年7月3日 21:22 ]

「空想委員会」のボーカル・三浦隆一さん(右)、岡田典之(同バンドの公式サイトより)

 ロックバンド「空想委員会」は3日、12月9日をもって解散すると公式サイトで発表した。同バンドは今年4月3日、ボーカル・三浦隆一さんが41歳の若さで死去。ベースの岡田典之、ギターの佐々木直也は公式サイトを通じてコメントを発表し、「三浦さんのいない空想委員会は空想委員会ではない、という決断に至り、解散することになりました」と解散の理由を説明した。

 5~12月にはワンマンライブツアー「Welcome Home」が予定されていたが、三浦さんの訃報を受けて5月の5公演が中止。この日の発表では、12月9日のツアーファイナルを除く全公演を中止し、東京・下北沢シャングリラでのツアーファイナルはイベント名を変更して行う予定と報告された。

 公式サイトでは「12月9日をもちまして空想委員会は解散いたします。メンバー、スタッフとで何度も協議してきましたが、このような運びとなりました。これまで応援してくださったファンの皆様、関係者の皆様に心よりお礼申し上げます」と発表。岡田は「なんとか活動を続けられないかとGt.佐々木やスタッフと何度も何度も話し合い、想いも全て出し合った結果、やはり三浦さんのいない空想委員会は空想委員会ではない、という決断に至り、解散することになりました」と説明した。

 そして「まだまだやりたかったことや目標はありましたが、常に全力を出して活動していたので空想委員会としてやり切った、走り抜けたという思いもあります。現メンバー結成から約13年、空想委員会の岡田として活動してきたので、空想委員会でなくなることは正直不安です。ですが、出会ってくれたファンのみなさまからは、僕の人生においてとても大切なものや景色をたくさんいただいたので、それらが力となり支えとなりこれからも頑張っていけます。残りのライブは1回だけとなってしまいましたが、最後は空想委員会らしく安全かつ健全に楽しんでもらえたら幸いです。心からありがとうございました」とメッセージを送った。

 佐々木は「発表である通り、空想委員会は解散する事になりました。理由はシンプルで、三浦君がいない空想委員会は空想委員会では無いからです」と報告。続けて「活動は終わりますが、空想の音楽は一生残ります。三浦君、岡田君と本気で向き合って作った曲達です。これからも聴いてくれたら嬉しいです。ありがとうを何回言っても足りないですが、これまで関わってくれた全ての方、本当にありがとうございました」と思いをつづった。

 空想委員会は、2010年に結成し、14年6月にアルバム「種の起源」でメジャーデビュー。19年4月に活動を終了したが、21年4月に再開を発表。佐々木が音楽活動を休止したため、三浦さんと岡田との2人体制で5月からのツアーを行う予定だった。三浦さんの訃報は4月7日、公式サイトを通じて伝えられた。大腸がんを患っていたという。

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