松田聖子 昨年急逝の愛娘・神田沙也加さんのデビュー曲を涙ながらに披露「私の心にずっと」

[ 2022年6月11日 18:51 ]

松田聖子
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 歌手の松田聖子(60)が11日、さいたまスーパーアリーナで全国ツアーの初日を迎えた。昨年12月に長女で女優の神田沙也加さん(享年35)が急逝した後初のツアーで、同所はくしくも20年前に母娘初デュエットを披露した思い出の場所。ステージ前半に黒のロングドレスで登場し、沙也加さんの歌手デビュー曲「ever since」を涙ながらに披露。「20年前、ここで歌ったのがついこの前のよう。今日も一緒に歌ってくれたんじゃないかな」と胸の内を語った。

 今年4月に都内で開催したディナーショーで沙也加さんへの思いを口にした聖子。「娘は天国へ旅立ちましたが、私の心にずっと生き続けてくれています」と目頭を押さえながら、改めてファンに気持ちを伝えた。

 2002年5月に「SAYAKA」名義でデビューした沙也加さん。翌6月には聖子が同所で開催したコンサートにゲスト出演し、デビュー後初ステージを踏んだ。透明感のある歌声でデビュー曲を歌う姿を舞台袖で見守っていた聖子は、途中からステージに登場し、同曲をデュエット。服を共有するなど“一卵性母娘”と言われた2人が、白いワンピースや青系統のアイシャドーのメークを“おそろい”にしたことも話題になった。

 娘の堂々とした歌いっぷりに感極まり、聖子は「なんだか泣けてきちゃった」と涙するシーンも。最後には「うちの沙也加ですけど、デビューしました。本当に皆さん、よろしくお願いします」と深く一礼し、会場は温かな雰囲気に包まれた。

 この日のステージ前半はバレエの振り付けを取り入れたダンスや“プリンセス”のような白い豪華なドレスを着用するなど、まるでミュージカルのような演出。ミュージカルスターとして輝いた沙也加さんをしのぶかのようだった。悲痛な思いを抱えてのコンサートとなったが、「夏の扉」ではミニスカ衣装で跳び回るといった若々しいステージングでプロ魂を見せつけた。全国5都市を巡る今回のツアー。「こうして元気にステージに立てているのは皆さんのおかげ。最後まで精いっぱい頑張ります」と笑顔で誓った。

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