宝塚側、転落死生徒の遺族にはまだ会わず 宙組公演は「安全に実施できると見込めたら実施」

[ 2023年11月14日 17:37 ]

<宝塚歌劇団会見>会見を行う木場理事長(左は井場理事・制作部長、右は村上専務理事) (撮影・成瀬 徹)
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 宝塚歌劇団宙組の25歳女性がマンションから転落死した問題で歌劇団は14日、宝塚市内で会見を開き、先月上旬から外部弁護士による調査結果を発表した。

 調査報告書によるといじめやハラスメントについて「提供を受けられた範囲で確認したが、故人が参加しているLINEグループや個別チャットにおいて、ハラスメントに該当するようなやり取りは見当たらず、またその他、故人に対するいじめやハラスメントも確認できなかった」とし、遺族側と真っ向から意見が食い違っていた。

 長時間労働に対しては「認定基準上『中』ないし『強』とされる心理的負荷に類する心理的負荷とも評価でき、精神障害を引き起こしても不思議でない程度の心理的負荷となった可能性も否定できない」とした。また遺族とは直接、いまだに会えていないという。

 現在、宙組公演は宝塚大劇場での全日程中止が決定しており、25日からは東京宝塚劇場での公演が予定はされている。これについて、木場理事長は「宙組の東京公演については、安全に実施できると見込めたら実施していきたい」と発言するにとどまった。芹香斗亜をトップスターとする現体制には「変わりはない」という。

 また、宙組生徒に30人近くの退団希望者がいる、という一部報道について、木場理事長は「少なくとも退団希望というのはまったく聞いておりません」とし、遺族側が「宙組に配属されたことが一因」としていたことについて「特に宙組に問題があったとは考えておりませんので、ご遺族の方にはまた丁寧にお話を伺いたい」とした。

 25歳女性については今年2月、週刊誌報道で上級生から「前髪の作り方を教えてあげる」とヘアアイロンを故意にあてられてやけどした、とする「いじめ報道」があったが、劇団はこれを否定。同女性は入団7年目までで行われる新人公演の責任者でもあり、激務が重なり9月30日午前7時ごろ、宝塚市内のマンションから転落。自殺したものとみられている。

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