宝塚劇団員急死問題 調査報告受け遺族側が会見 いじめ否定は「失当」、事実関係の再検証求める

[ 2023年11月14日 17:22 ]

記者会見を開いた遺族代理人の川人博弁護士
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 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が9月に急死した問題で、歌劇団が14日、宝塚市のホテルで記者会見を開いた。外部の弁護士らのチームによる調査の結果から、問題視されていた過重労働の観点から「安全配慮義務を十分に果たせていなかった」とするも「故人に対するいじめやハラスメントは確認できなかった」と発表した。

 遺族の代理人弁護士はこの日、都内で記者会見を開き、いじめ・パワハラを認定しない報告書の内容に「失当であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪。「遺族側は納得することはできず、劇団側は事実関係を再度検証し直すべきと考える」と見解を示した。

 遺族代理人の川人博弁護士は会見で、歌劇団側がいじめ・パワハラを否定したことについて「ご遺族はとても悔しく思っている」と明かした。遺族はヒアリングを受け、証拠となるLINEを提出したにもかかわらず報告書には書かれていないとし、「あまりにも遺族に対して失礼ではないか。(遺族は)落胆と同時に許せないという気持ちを持っている」とした。

 今後、遺族側は報告書を受けての意見書を歌劇団側に提出する予定。併せて遺族と歌劇団・阪急側との面談交渉を今月末までに行う予定とした。

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