日大薬物事件 萩谷麻衣子弁護士が感じた第三者委の怒り「頭が腐っていると指摘されているに等しい」

[ 2023年11月1日 19:03 ]

東京・赤坂のTBS
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 萩谷麻衣子弁護士が1日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、日大アメリカンフットボール部の部員2人が逮捕された違法薬物事件で、対応を批判されている日大執行部についてコメントした。

 同部の寮から違法薬物とみられる不審物が発見されながら、沢田康広副学長の判断で警察への報告は12日後と遅れ、“空白の12日間”と問題視された。10月31日に公表された第三者委員会の報告書でも「隠蔽(いんぺい)体質を疑わせ(大学の)信用を失墜させた最大の原因」と断定。林真理子理事長ら上層部の対応に多数の問題があったと批判。林真理子理事長の対応についても「理事長の責任を自覚しない発言」「理事長という責務に対する理解不足」と厳しい言葉が並んだ。

 報告書の公表、31日に行われた第三者委の会見を受け、萩谷氏は「トップがコンプライアンス意識に極めて欠如している、そこだと思う」とコメントした。報告書の内容についても「“トップ層にまでコンプライアンス意識に欠けていることは驚きであった”とか、“不祥事を起こした後なのに、コンプライアンスの意識が欠如しているということは到底、理解できない”と、委員会の怒りの感情があらわになっていて、調査の中においてこんなにコンプライアンスの意識が欠如しているのかと驚がくしたんだと思う」と、第三者委の受け止めを推察した。

 その最たる例が、“空白の12日間”問題だという。「これは世間の常識から見ても、法律家の常識から見ても乖離していると。そこまで指摘していて、かつそれを学長も理事長も容認した。ここにトップのコンプライアンスの問題があって、そこが一番の根本の問題だと思います。それを報告書も強く指摘していると思う」と問題視した。

 第三者委の綿引万里子委員長は会見で、「“鯛は頭から腐る”という話もありますけど、頭だけ代えればいいというものではない」と述べ、組織の体質自体を変える必要性を訴えた。この一言について、萩谷氏は「すなわち、頭が腐っていると指摘されているに等しい」と厳しく指摘。「この体制で、このコンプライアンス意識の状態のトップで、このままやっていくのは非常に厳しいんじゃないかな」と、日大の前途多難ぶりを見通した。

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