リズムダンスコン 宮崎・銀上小が友情V 6人中4人が親元離れ「山村留学」 昨年2位の雪辱果たす

[ 2020年12月27日 05:30 ]

規定曲小学生部門を制した宮崎県西都市立銀上小学校「銀鏡ナインフィーバー」
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 小中学生の体力向上などを目的とした「第8回全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」が26日、東京・赤坂のTBSで行われた。規定曲の小学生部門で優勝にあたる文部科学大臣賞に輝いたのは、宮崎県西都市立銀上(しろかみ)小の3・4・6年生チーム「銀鏡(しろみ)ナインフィーバー」。初挑戦した昨年は2位で、見事にリベンジを果たした。

 今年は新型コロナウイルス感染防止のため、会場での演技披露はなし。事前に提出された映像で審査が行われ、結果発表がライブ配信された。銀上小は男性2人組「スカイピース」が歌う規定曲「青青ソラシドリーム」に乗って、6人が躍動感たっぷりに踊った。

 6年生の松田蒼史くんは、「友達と一緒に協力して壁を乗り越えてきたので、その努力が実りました」と大喜び。演技中に絶やさなかった笑顔が高く評価され、「みんなで顔を見合って、笑顔の練習をしました」と明かした。

 銀上小は、宮崎県西都市の山間部にある全校児童9人の小学校。県内唯一の「山村留学」の受け入れ校で、今回参加した6人のうち4人が親元を離れて留学し、里親の元で生活している。留学は原則4月からの1年間。短いながらも、濃い友情で日本一を勝ち取った。

 同校の中武光一郎教諭は「4~6月ごろはホームシックで誰もが涙しますが、留学に来るのは好奇心が強い子供たちなので、すぐに仲良くなる。みんなが一緒に頑張ってくれた。この先の人生で“あの時頑張れたんだから”と自信にしてほしい」と称えた。

 また、自由振付曲の小学生部門は、大阪府寝屋川市立楠根小の5・6年生チーム「楠根っ子ダンサーズ☆」が文部科学大臣賞。Foorinの「パプリカ」に合わせて、元気いっぱいに踊った。

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2020年12月27日のニュース