【陸上】31歳・山縣亮太がパリ挑戦断念「喪失感大きい」右脚違和感で日本選手権欠場へ

[ 2024年5月16日 11:43 ]

オンラインでパリ五輪挑戦断念を説明する山縣亮太

 陸上男子100メートル日本記録保持者の山縣亮太(31=セイコー)が16日、オンライン取材を行い、今季の方針について語った。

 3月から右脚に違和感を抱えており、パリ五輪選考会となる6月下旬の日本選手権(新潟)を現時点で出場しない意向を示し、4大会連続となるパリ五輪出場への挑戦を断念する。「現在は違和感の原因の特定と治療に専念する。今後は足の状態を見て判断したい」と説明し、「残念な気持ちでいっぱい。力不足を感じる」と悔しさをにじませた。

 3月7日あたりから「座骨神経痛のようなしびれ、つっぱり感」の症状が出ており、4月下旬の織田記念後にチームと話し合って決断。MRIや診断を複数回行ったが、映像上は原因を特定できず、治療法も模索状態が続いているという。19日のセイコーゴールデングランプリ(国立)、6月の布勢スプリント(鳥取)、パリ五輪最終選考会となる日本選手権には出場しない意向を固めた。

 12年ロンドン、16年リオデジャネイロ、21年東京と3大会連続で五輪に出場していたが、4大会連続は絶望的となった。東京五輪後に右膝手術を行い、リハビリを経て復活を果たしていただけに「非常に残念。ただただ自分の力不足を痛感する。今は喪失感も大きい」と率直な思いを語った。

 今後の出場試合は未定。それでも現役を続ける意向。来年9月には世界選手権東京大会が開催されるが「どこの大会を考えるのでなく、ベストパフォーマンスを出せる体をつくることの優先度が高い。その中で出場する大会で出し切ることをやる」とし「引退するわけではない以上は1番を目指してやっていく。それは世界を意識するということ」と説明した。

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