G1周年記念競走展望

【若松G1 全日本覇者決定戦】遠征陣VS地元勢 毒島&前田に注目

[ 2018年10月31日 05:30 ]

毒島誠
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 ボートレース若松では、11月1日から6日まで「開設66周年G1全日本覇者決定戦」が争われる。プロ野球は日本シリーズの真っただ中。カープVSホークスが熱戦を展開している。若松でも遠征陣VS地元勢に注目して、毒島誠と前田将太をピックアップする。

◆今年絶好調、毒島GP制覇へ猛ラッシュ

 18年は空前絶後の毒島イヤーだ。といっても、年始からフルスロットルだったわけではない。快進撃は7月の若松オーシャンCから始まった。

 準優前にキャリアボデー交換と大胆な整備に打って出る。これが功を奏した。準優は3コース、優勝戦は2コースから捲って優勝。昨年のチャレンジC以来の優勝を飾ると、続く平和島周年も制覇。さらには8月のまるがめメモリアルでSG連続V。10月鳴門周年も勝ってノリにノリまくっている。7カ月間も優勝から遠ざかっていたが、オーシャンCから6節で4度のVラッシュ。いったい、なにが起こっているのか。

 「夏場の調整がうまくいった感じ。若松はキャリアボデー交換で準優と優勝戦だけ調整が合った。メモリアルは2日目以降、出足がかなりズバ抜けて節イチ。二の足がしっかりしてレースも組み立てやすかった」

 SG2大会連続Vは史上16度目の快挙。しかも通算4度のSG優勝はすべてナイター開催でのもの。“若松”に“ナイター”と、今節も活躍は約束されたようなものだ。年間獲得賞金は早々と1億円を突破し、ダービー前の段階で、2位の白井英治を3000万円以上も引き離してトップを独走している。

 「これだけ流れがいいと、チャンスといえばチャンス。グランプリを勝てるようにいろいろと準備をしていきたい」。

 賞金ランク1位でグランプリ出場→初めてのグランプリ制覇へ――。道すじは頭の中ですでにできあがっている。

 残る2カ月も、まだまだこれから猛ラッシュをかけるつもりだ。「ダメな時もいい時も変わらずに応援してくれる家族のおかげで頑張れています」。愛する家族の思いを胸に、再び若松の地から毒島イヤー第2章の幕があがる

◆前田将太、地元周年に燃える

 昨年は自身2回目のグランプリシリーズに出場した。ただ、初出場の時と違って、グランプリ組との差に衝撃を受けたという。「シリーズとは全然違う。いつもは目標は立てないけど、今年は絶対グランプリに行きたいと思った。でも、フライングで2カ月休んでしまって…」。目標へ向けて気を引き締めた2018年。1月の大村誕生祭でFを切ってしまった。6月の徳山グラチャンでも予選ラストに2本目のF。青写真は崩れた。それでも「休んだ割には平均的に成績は残してきました」と振り返るように、調子は悪くない。

 若松相性を聞くと「福岡、芦屋の方が成績はいいけど、若松は大きいレースでしっかりと乗れてますね。一般戦で並べることはないですけど」。昨年の若松メモリアルは九州地区で初めてSG優出を決めた。また、G1初優出も若松60周年記念。悔しかったのが61周年。予選首位で準優も勝ち、優勝戦1号艇を手にした。そして1Mを先に回って、G1初Vが見えた2M手前で、外へ変わろうとする後続艇のへ先が接触。無念の転覆だったのだ。だが、若松はビッグレースの相性はいい。今回も、ちょっとアクセルを踏んでみよう。地元の切り込み隊長として躍動してほしい。

◆総展望

 今回の遠征陣は強豪がわんさかいる。代表格が峰竜太と石野貴之。峰は年間勝率も8点を大きく超えて抜群の安定感を誇る。若松でのタイトルはないが、SG優出歴もあるだけに相性が良くないわけではない。石野は7月の当地オーシャンC優出(5着)。5年連続グランプリ出場へ黄信号がともっているだけに、ここらでホームランが欲しい。

 さらには浜野谷憲吾もいる。6月のまるがめ周年に続き、10月は住之江の高松宮記念杯でV。ナイターG1の強さは見逃せない。

 他ではグランプリ出場へ、あと一歩の中田竜太に注目したい。優勝賞金の1000万円はノドから手が出るほど欲しいところ。中田は7月オーシャンカップを3位で予選突破し準優1号艇で臨んだが、3着に敗れて優出を逃した。同じ舞台でリベンジを狙う。地元ではやはり“4番瓜生が筆頭。10年ぶりの大会制覇に燃えている。

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