石破茂氏「国民より金出す人の言うことを聞くと思われちゃいけない」 松野官房長官答弁には「違和感」

[ 2023年12月8日 20:15 ]

 自民党の石破茂元幹事長が8日、MBSテレビ「よんチャンTV」に中継で生出演。激震が走っている安倍派の政治資金パーティー券のキックバック記載漏れ問題についてコメントした。

 松野官房長官について「そんなによく知っているわけではないけど」とエクスキューズしながらも「とても誠実でまじめな人という印象だった」という石破氏。ところが、歯切れの悪い答弁に終始する現在の対応については「違和感があった。本人だけの問題ではなく誰かに波及するのを心配しているのかも」と首を傾げた。

 安倍派にとどまらず党全体の問題としての様相を呈している政治資金パーティーの是々非々。裏金疑惑が連日報道される中、岸田首相はパーティーや忘年会などの自粛を各派閥に要請する事態となった。これに対して石破氏は「パーティー自体が悪いわけではない。」と考える。ただ、キックバックが事実とすれば「パーティー券を買った人にすると、その派閥の運営費に使ってくれるんだろうね、と思っていたら個人にいっちゃったら、出した側との意識の差が出てくる」と指摘する。 そのため「派閥の収支報告書にきっちりつけて、それが政治活動費に使われているのがはっきりわかればいい」と自身の考えを示した。

 現在は政党助成金で毎年300億円以上の税金が各党に交付されている。それ以上のカネがいるのか?という問いには「いります」と断言した。

 石破氏が番組の出演者に問いかけたのは「東京に本社があって、地方に支店が3つあって、従業員が15人いる中小企業を思い浮かべてください。それを1年やるのにどれくらいかかるのか?35年前に当時の同年代の議員と一緒に計算したら、約1億円でした」

 石破氏は3分の1はなんとか自分で稼ぎ、企業献金やパーティーで3分の1、交付金などの税金で3分の1をまかなう。それを30年以上に渡って続けているという。その枠の中で疑義が生じてはならないというのが信条。「国民から付託をいただいて政治をやっているので、国民の言うことよりも金出す人の言うことを聞くと思われちゃいけない。そのためにも収支を明確にする必要があって、それをルール化しているのが政治資金規正法」と明快に語った。

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