「どうする家康」殿と一緒も…石川数正が出奔“別れの言葉”にネット号泣「自ら人質」「殿は大坂見た方が」

[ 2023年8月27日 20:45 ]

大河ドラマ「どうする家康」第33話。石川数正(松重豊)は徳川家康に背中を向けたまま…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は27日、第33話が放送され、謎に包まれた重臣・石川数正の出奔(天正13年、1585年)の“前日譚”が描かれた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第33話は「裏切り者」。「小牧長久手の戦い」に勝利した徳川家康(松本潤)だが、織田信雄(浜野謙太)の裏切りに遭い、一転、大ピンチに陥る。石川数正(松重豊)は大坂城に赴き、羽柴秀吉(ムロツヨシ)との直接交渉に臨むが、秀吉の本当の恐ろしさを痛感。徳川を苦しめる真田昌幸(佐藤浩市)の裏にも秀吉の影を察した数正は、家康に決死の進言…という展開。

 家康はお万の方(松井玲奈)との間の息子、次男・於義伊(於義丸)(岩田琉聖)を秀吉の養子にした。於義伊は、のちの結城秀康(岐洲匠)。徳川秀忠(森崎ウィン)の兄として徳川の天下を支える。

 天正13年5月、信州・木曽山中。羽柴秀長(佐藤隆太)は昌幸に接触。領地・沼田をめぐり、真田は徳川と対立中だった。同年7月、秀吉は公家の最高職・関白に任官。名実ともに織田信長を超えた。

 大坂城。数正は再び秀吉と対面。秀吉は「我が右腕として働け」とスカウト、秀長は真田の名前を出し「もし誰かがこっそり裏から手回して、真田を助けたら」と揺さぶりをかけた。

 同年夏、真田が徳川から離反し「上田合戦」が勃発。徳川軍は鳥居元忠(彦右衛門)(音尾琢真)大久保忠世(小手伸也)が揃いながら上田から撤退した。

 本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)たちは「岡崎決戦」を主張。しかし、繁栄を極めた大坂の町を目の当たりにした数正は「もはや、秀吉の天下は崩れぬ」「(小牧長久手の戦いに)勝ってはおらぬ!あんな勝利は些細なこと。今の我らと、秀吉の在り様を見れば、どちらが勝ったのか誰の目にも明らかじゃ!」。家康に上洛を進言した。

 数正は「殿は、化け物には敵いませぬ。秀吉の臣下に入るべきと存じます」「従えませぬ!岡崎城代としてお断り申す!」。家康は「ならば、岡崎城代の任を解く!」と決裂した。

 酒井忠次(左衛門尉)(大森南朋)が仲裁し、数正は家康と2人きりの語らい。

 「わしは、戦なき世をつくる。この世を浄土にする。そう心に決めてきた。苦しくなどない」。家康の決意に、数正は「危うく忘れるところでござった。殿を天下人にすることこそ、我が夢であると。覚悟を決め申した!もうひと度、この老体に鞭打って大暴れいたしましょう!わたくしは、どこまでも、殿と一緒でござる」。家康の目から涙。どこか呆気に取られた表情にも見える。

 一礼し、下がる数正。去り際、家康に背中を向けたまま「殿、決してお忘れあるな。わたくしはどこまでも、殿と一緒でござる」――。

 言葉とは裏腹に、その覚悟が出奔だった。

 数正邸はもぬけの殻。駆けつけた家康に、忠次が「石川数正、その妻子、その家臣、出奔いたしてございます」と報告。家康は数正の置き手紙を読む。「関白殿下 是天下人也」――。

 SNS上には「一緒であり続けるための出奔」「こんなん泣く。どこまでも忠義な、器用貧乏な男ですな」「瀬名と同様に、心だけ預けて未来の殿に託すんか(涙)」「これは離反というより、自ら人質に行ったようなものでは」「松重数正にもらい泣きだよ。『どこまでも殿と一緒』って何だよ、その信頼感と自己犠牲」「殿は一回、大阪界隈を見てきた方がいい」「一番交渉に長けてるのが数正だったとしても、やっぱり他の家臣団も(大坂に)誰か一緒に行くべきだったと思うの(タラレバ)」「徳川の天下を想い、軽挙を思いとどまらせるための裏切りという解釈」「猛烈な喪失感。結局、自分の本心を誰にも明かさず去ってしまった」などの声が上がった。

 次回第34話は「豊臣の花嫁」(9月3日)。数正出奔の“真実”が明かされそうだ。

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