自民・松川るい氏 中国の改正反スパイ法施行に「日本人だったら特に問題ないと思う行為が…」

[ 2023年7月2日 09:25 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 自民党・松川るい外交部会長代理(52)が2日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。中国で1日、スパイ行為の取り締まりを徹底するため初めて改正した「反スパイ法」が施行されたことに言及した。

 習近平指導部は米中対立を背景に「国家安全を守る」ことを重視。外国人への締め付けが強まり、外国企業の活動や国際交流が影響を受けるのは必至で、これまでも同法などに基づく邦人の不透明な拘束が相次いでいるが、さらなる“締め付け”が予想される。改正「反スパイ法」は取り締まりの対象を拡大しながら、何が違法とされるのかは不透明なままで、中国は対外関係が緊張すると相手国の国民を拘束するという対応を繰り返しており、改正法施行で外交を背景とした摘発が多発する懸念もある。

 また、「対外関係法」も1日に施行された。改正「反スパイ法」と同様に「国家安全」を守る方針を強調。中国の主権や安全保障を害する行為に「対抗措置を講じる」と明記した。反スパイ法と両輪で運用し、習氏の権威を固める狙いるとみられる。

 松川氏は「日本人だったら特に問題ないと思う行為がスパイで摘発されることがあり得るので、非常に注意していただかなきゃいけないと思う。今、外務省の海外安全ホームページで、安全対策基礎データの中に中国の注意事項には一応9番目に反スパイ法にひっかかる場合の例を書いているんですけど、分かりにくいのでもう少し今回の改正を受けて港も危ないとか、古書もスマホのアプリも危ないとかもっと具体的に日本政府自身も明らかにしていく必要がある」と指摘。

 「何より中国側がこれまでも本当にあいまいな形で摘発がされて拘束されてきたというのがありますので、何がだめなのか、何がレッドラインなのかというもっと詳細なマニュアルなり説明書なりを出さないと、安心してビジネスや観光で行くこともかなり抑制的に対応せざるを得なくなると思う」と話した。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年7月2日のニュース