藤井叡王「これまでと内容的に変わっていく」菅井八段「最高の振り飛車対最高の居飛車」叡王戦11日第1局

[ 2023年4月10日 18:04 ]

記者会見する藤井聡太叡王(撮影・我満 晴朗)
Photo By スポニチ

 将棋の第8期叡王戦5番勝負第1局(11日=東京都千代田区・江戸総鎮守 神田明神)前日の10日、藤井聡太叡王(20)=王将、竜王、王位、棋王、棋聖含む6冠=と挑戦者・菅井竜也八段(30)が対局場検分を行い、個別に記者会見した。

 第81期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)とのダブルタイトル戦となる藤井は「対局が多いほうが状態を維持するメリットもある。そのメリット生かせるようにやっていきたい」と話した。タイトル戦で振り飛車党の棋士と対戦するのは初めて。「これまでと内容的に変わっていく。それに合わせて調整していきたい。中盤で押し引きする展開が長いので、対応していきたい」と対策を明かした。

 藤井とのタイトル戦が初となる菅井は、タイトル戦そのものも5年ぶりの出場。「前回の記憶は残っていない」と言いながらも「対局場検分でスイッチが入ったこともある。独特の緊張感はあるが、対局が始まればまた違ってくると思う」と意欲的。藤井については「最強の棋士」と表現したが「(今シリーズは)最高の振り飛車対最高の居飛車(藤井)の戦いだと思っています」と気合を込めていた。

 11日は午前9時に対局開始。開幕局とあり、先後は振り駒で決まる。持ち時間は秒単位実測のチェスクロック方式による各4時間で、8タイトル中では実質的に最短だ。

 両者の対戦成績は藤井の5勝3敗。直近の対戦は昨年8月10日のA級順位戦で、先手の菅井が勝っている。

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月10日のニュース