山口真由氏 首相前秘書官の差別発言に「本来なら現場の記者が…」オフレコめぐり議論

[ 2023年2月11日 11:47 ]

山口真由氏
Photo By スポニチ

 元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授が11日、読売テレビ「あさパラS」(関西ローカル、土曜前9・25)に生出演。「オフレコ」について持論を語った。

 番組では岸田文雄首相の秘書官が性的少数者(LGBT)への差別発言で更迭されたことについて紹介。岸田首相が今月1日、衆院予算委員会で同性婚について「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題。慎重な対応が必要」とした。3日には当時秘書官だった荒井勝喜氏が同性婚について「見るのも嫌だ。隣に住んでいると思っても嫌だ」と発言し、その後撤回。4日、岸田首相が「内閣の考え方にそぐわない」として更迭した。

 荒井氏の差別発言は、録音、録画、実名報道をしないいわゆる“オフレコ”取材での言葉だったことから、オフレコについて議論となり、リンゴが「いろんな方がオフレコに対していろんな意見があると思います。どっちが正しい、間違ってるってことでない。その意見を言うことが一番大事なのかなと思います」と出演者に意見を求めた。

 山口氏は「官邸キャップの署名記事なのが少し気になる。本来なら現場の記者が、その場で“その発言は問題になりますから、もう一回オンレコにのせましょう”って言うべきじゃないですか」と現場で荒井氏の発言について疑問視しなかったことを指摘。「その方がフェアなのに、もしかしたら現場記者が“オフレコの話が官邸でありました”ってキャップに(報告を)あげて、キャップが“これまずくない?じゃ、オンレコで書くしかなくない?”って話だったら、ちょっと現場の記者どうなのよ?ってところはある」と首をかしげた。

 一方、お笑いユニット「ザ・プラン9」のヤナギブソンは「(最初に報道した)毎日新聞の見解は“これは看過できない”って感覚は分かります。あまりにも内容が内容なので、あまりにも社会の流れと逆行した考えを持っているってのはだいぶ問題。世界の流れにまったく同調してないってのは国としてもヤバイでしょって話やから致し方ないと思います」とオフレコの発言でも内容が問題だったことから報道したことをやむを得ないとし「感覚的にこれ言ったらアカンって普通の感覚やったら分かるでしょ。そんなに記者おって、オフレコでも言わないでしょ」と改めて荒井氏の発言を問題視した。

続きを表示

2023年2月11日のニュース