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【Jトピ~データで読み解く】ゾクゾクAT弾!節別最多5発 神戸MF山口J1史上最遅後半59分弾

[ 2023年8月30日 06:00 ]

J1史上最遅、後半59分にゴールを決めた神戸・山口(撮影・西海健太郎)
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 J1第25節は劇的な試合展開が相次ぎ、後半アディショナルタイム(AT)に今季節別最多の5得点が生まれた。残り時間が表示されないAT弾が、より手に汗握るフィナーレにつながっている。

 26日のFC東京―神戸戦は、後半ATに3得点が記録された。FC東京の1―0で後半45分を迎える直前に神戸の選手が倒され、VAR判定の末に得たPKを同47分にFW大迫が決めて同点。同55分にMFアダイウトンのゴールでFC東京が再び勝ち越したものの、同59分にMF山口が劇的なボレーを突き刺して引き分けた。

 この試合で後半AT突入時に示された目安は+13分。結果的に18分台まで試合が継続された。山口が決めた後半59分(+14分)は、JリーグでATの分数まで記録されるようになった2010年以降、18年11月に清水GK六反勇治が神戸戦で得点したのと並び、J1で最も遅い時間での得点となった。

 今季のチーム別の後半AT得点最多は広島で、6試合で6点をマーク。そのうち5点が勝ち点に直結(勝ち越し4、同点1)し、FW満田は今季の2得点がともに後半ATの決勝弾となっている。リーグの個人別最多は京都FWパトリックで3得点。J1通算96得点中11点が後半ATで、10年以降では通算最多191得点のFW大久保嘉人の13点に次ぐ勝負強さを見せている。

 J1で20年にVAR判定が導入されてからATは長くなったものの、同時間帯のリーグ合計得点は20年から順に56、49、58で、10年以降で最多の12年の62点を上回ることはなかった。だが今季は第25節までで52点が記録され、更新の可能性が高い。VARが初採用された昨年のW杯カタール大会で、後半ATがより厳密に長く取られた影響もありそうだ。(データ提供・データスタジアム)

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