【京王杯SC】ウインマーベル 昨年のリベンジV!デッドヒート制す、松山「強い競馬をしてくれた」

[ 2024年5月12日 04:30 ]

(4)レッドモンレーヴ(手前)との競り合いを制した(15)ウインマーベル(撮影・村上 大輔)
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 「第69回京王杯スプリングC」が11日、東京競馬場で行われ、松山弘平(34)騎乗の1番人気ウインマーベル(牡5=深山)が押し切って重賞4勝目を飾り、安田記念(6月2日、東京)の優先出走権を手にした。

 好天の府中で昨年ワンツーのデッドヒートが繰り広げられた。直線残り150メートル、先に抜け出したのは昨年2着ウインマーベル。それを目がけて猛然と追い込んできたのは昨年覇者レッドモンレーヴだ。残り100メートル、馬体はびっちり合う。外モンレーヴが一度はかわすが、ゴール直前でマーベルが意地の差し返し。鼻差の接戦を制し、マーベルがリベンジVを果たした。

 普通なら不利とされる大外枠。それでも「並びは悪くない」と松山に不安はなかった。3つ内に入った12番メイショウチタンが逃げたことで、マーベルは理想といえる外の好位を楽々確保。もまれることなくリズム良く直線まで運べたことが最後の粘りにつながった。好エスコートを見せた鞍上は「スタートが良かったし、取りたいポジションで競馬ができた。最後まで手応え良く、追ってからもしっかり反応。強い競馬をしてくれた」とパートナーを称えた。

 前走高松宮記念は重馬場に泣き12着。深山師は「前走後は疲れが見られなかった。良馬場で力のあるところを見せられて良かった」と巻き返しに安ど。ここまで重賞4勝中3勝は1400メートルということもあって、出走権を獲得した安田記念の出否は未定。それでも今後については「スプリント路線も選択肢のひとつ。あとは大きな舞台ですね」と戴冠への思いは強い。松山が「まだまだこれからやれる馬」と成長を感じている5歳馬。新たな勲章を引っさげて、再びG1ロードを歩んでいく。

 ◆ウインマーベル 父アイルハヴアナザー 母コスモマーベラス(母の父フジキセキ)19年5月8日生まれ 牡5歳 美浦・深山厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町のコスモヴューファーム 戦績23戦7勝(重賞4勝目) 総獲得賞金3億8246万9000円 馬名の由来は冠名+驚くべきこと。

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