ジャニーズ事務所 再発防止チーム会見「ジャニー氏の性嗜好異常」「メリー氏による放置…」など原因と説明

[ 2023年8月29日 16:27 ]

<ジャニーズ事務所再発防止特別チーム会見>会見を行う再発防止特別チーム(撮影・藤山 由理)
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 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害問題を巡り、同事務所が設置した「再発防止特別チーム」(座長・林真琴前検事総長)が29日、都内で会見を行った。林座長、飛鳥井望氏、斎藤梓氏の3人が登壇し、被害者、ジャニーズ事務所関係者など41人へのヒアリングを行った調査書について説明。

 性加害問題が起きた原因について「ジャニー氏の性嗜好異常」「メリー氏による放置と隠ぺい」などを挙げ、「メリー氏は1960年代にはジャニー氏の性加害を遅くとも知りながらジャニー氏の行動を止めることを断念し、ジャニー氏を守る行動をとったことで被害が広範囲に広がった」とした。

 会見の1時間前には調査結果内容について同事務所の公式サイトで公表。ジャニー前社長について「多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」とした。 再発防止策について、同事務所に対して「組織としてジャニー氏の性加害が事実であることを認め、被害者に真摯に謝罪し、すみやかに被害者と対話を開始してその救済に乗り出すべきである」と提言。藤島ジュリー景子社長に対しては「解体的出直しをするため辞任すべき」と辞任を求めた。

 特別チームは今年5月26日から8月29日までヒアリングを実施。その結果、ジャニー前社長について「古くは1950年代に性加害を行って以降、ジャニーズ事務所においては1970年代前半から2010年代半ばまでの間、多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」と数十年に渡る性加害を事実と認定。また、同事務所の対応について「これまで、ジャニー氏の性加害に関する週刊文春の特集とそれに関する裁判、暴露本の出版、BBCからの取材要請等があったが、ジャニー氏の性加害の事実を調査するなどの適切な対応をしなかったことが認められた」としている。

 特別チームは今年5月に設置され、前検事総長で弁護士の林氏、精神科医の飛鳥井望氏、性暴力等の被害者支援の実践を行っている臨床心理の研究者・齋藤梓氏の3人で構成。5月29日に第1回の会合を開催、6月には会見を開き、被害申告をした元所属タレントから聞き取りを行って性加害を事実認定していく方針を表明した。

 

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