ユーミンが「中央フリーウェイ」、堺正章&井上順「ザ・スパイダース」“再結成” ムッシュ追悼コンサート

[ 2023年3月2日 05:00 ]

「ムッシュかまやつトリビュート for 七回忌」に参加した(左から)山岸竜之介、KenKen、今井美樹、松任谷由実、井上順、堺正章、森山良子、森山直太朗、TAROかまやつ、武部聡志氏
Photo By 提供写真

 2017年に膵臓(すいぞう)がんのため亡くなった歌手のムッシュかまやつさん(享年78)の命日に当たる1日、追悼コンサート「ムッシュかまやつトリビュート for 七回忌」が東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYAで行われた。

 「ザ・スパイダース」時代からの盟友の堺正章(76)と井上順(76)をはじめ、いとこの森山良子(75)、直太朗(46)母子、松任谷由実(69)、今井美樹(59)ら豪華メンバーが集結。ゆかりの歌を天国のかまやつさんに届けた。

 グループサウンズ全盛時代をけん引したボーカルの堺と井上は、かまやつさんのお別れの会以来6年ぶりの“結成”。堺が前奏をいきなり止め、井上がずっこけるお約束のパフォーマンスも見せつつ、堺は「かまやつさんの作曲した曲を網羅して偲(しの)びたい」と「ヘイ・ボーイ」や「フリフリ」などヒット曲を連打。「なんとなく なんとなく」ではかまやつさんの長男で歌手のTAROかまやつ(53)を呼び込み、トリプルボーカルで魅了した。

 松任谷は、かまやつさんプロデュースのデビュー曲「返事はいらない」、もともとかまやつさんに書き下ろした「中央フリーウェイ」などを歌唱。「今日、ムッシュとのメールを読み返していました。ほとんどがご飯の話でした。また会いましょう」と笑いを交え話した。

 今井は「ノー・ノー・ボーイ」を歌っているかまやつさんの映像と“デュエット”を披露し「ムッシュがいないのが今でも信じられない。大好きです。会いたいよ」としみじみ。森山母子も「どうにかなるさ」、「懲りない二人」で絶妙なハーモニーを奏でた。

 アンコールでは出演者全員で「あの時君は若かった」、「バン・バン・バン」を歌い上げ、約2000人の観客は総立ちの手拍子で呼応。最後に堺とハイタッチを交わした井上が「かまやつさん、出会えて良かった。感謝です」と、全員の思いを代弁するように呼び掛けた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月2日のニュース