「どうする家康」藤岡弘、も喜び!娘・天翔愛&天音 大河&ドラマ初出演「奇跡」“父娘共演”巫女の一味役

[ 2023年2月19日 20:45 ]

大河ドラマ「どうする家康」第7話でドラマデビューを果たした天翔愛(上)と天翔天音(C)NHK
Photo By 提供写真

 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK「どうする家康」(日曜後8・00)は19日、第7話が放送され、俳優・藤岡弘、(76)の長女・天翔愛(21)と次女・天翔天音(17)姉妹が大河ドラマでドラマ初出演を果たした。歩き巫女・千代(古川琴音)と行動を共にする遊び女(あそびめ)役で、時代劇も初挑戦。藤岡も織田信長(岡田准一)の父・織田信秀役で今作に出演。同一作品出演の“父娘共演”にもなり、2人は「父もとても喜んでくれました。私が人生の目標とする、武士道精神をアイデンティティーとする父と同じ作品に出演させていただけるという起こり得ない奇跡にも、心から感謝しております」(愛)「収録の1週間前から、声を響くようにするための発声練習を毎日行ったり、父から実際に台詞の言い方などを一緒に練習をしました」(天音)と感激している。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛け、嵐の松本潤が主演を務める大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第7話は「わしの家」。家族と再会した松平元康(松本潤)は「家康」と名を改める。一つの家のように国をまとめたいと願うが、争いは絶えず、三河統一は遥か先の話。そんな中、民衆の間で一向宗が人気と瀬名(有村架純)から教えられる。そして、宗徒が集まる本證寺に潜入。そこには巨大な町がつくられ、住職の空誓(市川右團次)は「民が苦しむのは武士のせいだ」と説いていた…という展開。

 寺内町にいたのがミステリアスな歩き巫女・千代。おふう(愛)おりん(天音)は、その一味。千代たちは神秘的な舞を披露した。千代は全国津々浦々を渡り歩いて各地の情報を握り、重要人物と通じているが、素性も狙いも、敵か味方かも分からない。今回は、家康と空誓が出会うきっかけとなった。

 81年「おんな太閤記」、89年「春日局」と大河で2度、信長役を演じた藤岡。昨年7月のキャスト発表の際には「父親役は感慨深いものがあります。あの豪胆な息子、信長を育て上げた父とはどんな人物か、いろいろ想像すると楽しくなります。現在、4人の子どもの父親としての子育てに苦労しているので、どのような父親像であのような信長に育ち、影響を受けたのか、一瞬で納得できる父親像を、と考えてみると楽しくなりますね」と抱負。自身の子どもにも触れていた。藤岡4きょうだいは長女が愛、長男が藤岡真威人、次女が天音、三女が藤岡舞衣。

 姉・愛は2021年に「ロミオとジュリエット」(ジュリエット役)「ドン・ジュアン」と2本のミュージカルに出演しているが、ドラマは姉妹ともに今回がデビュー作。時代劇出演、姉妹共演も初となった。

 2人は同局を通じ「出演が決まった時は、大河ドラマへの出演は俳優として一つの目標とさせていただいていたことでしたので、このようなタイミングで出演させていただけることに、大変光栄な気持ちと感動でいっぱいになりました。父もとても喜んでくれました」(愛)「この度、ドラマデビューを大河ドラマでスタートすることができるということは、本当に感謝でしかありません。10代というタイミングで、いつか必ずと夢見ておりました時代劇、大河ドラマで父から学んできた武士道精神を生かし、演じることができることに本当にやり甲斐を感じております」(天音)と喜びのコメント。

 「父が演じる、今まさにこの時代を生きているかのような、存在感や実在感のある織田信秀に痺れました(第2話、1月15日)。私が人生の目標とする、武士道精神をアイデンティティーとする父と同じ作品に出演させていただけるという起こり得ない奇跡にも、心から感謝しております。この度、父から学んできた武士道精神を生かすことができるお役を頂けたことに、大変魅力と喜びを感じております。昨今のように、時代の変わり目のような時代を命懸けで生き抜いた遊び女の生き様や覚悟を込めました。遊び女の表現などは、父が自ら指導してくれて、自然な表現が素晴らしく、あらためて父を尊敬しました」(愛)

 「父が演じた織田信秀のシーンを見て、ひと言を発した瞬間から心に響く、体に染み渡るような深い声に震えました。画面からあふれ出る力強さと眼力と迫力のあるお芝居、そして、あふれ出るパワーから本物の侍を見ているようで、全身が震えました。時代劇、大河ドラマなどで多くのお役をやってきた父から、時代劇での在り方、日本の所作、そして時代の歴史の背景などたくさん教えていただきました。収録の1週間前から、声を響くようにするための発声練習を毎日行ったり、父から実際に台詞の言い方などを一緒に練習をしました」(天音)

 父からの直接指導も明かした。

 2人の起用理由について、制作統括の磯智明チーフ・プロデューサーは「歩き巫女は集団で行動するので、千代の周りにいる女性たちの役でお声掛けさせていただきました。時には巫女、時には踊り子になったりするんですが、この2人もまたミステリアスで、踊りはもちろん、アクションも求められる役。藤岡弘、さんの娘さんで、幼い頃から所作や武芸を教わっているそうですし、日本舞踊もお得意とうかがっています。どんな動きや踊りをお願いしても、まだお若いのにしっかりと果たしてくだいます。愛らしい容姿からは想像できない、プロフェッショナルな能力をお持ちの姉妹です」と説明。

 演技経験は多くないが「今回の役柄にフィットしていますし、役者としてのポテンシャルも非常にあるお二人なので、オファーさせていただきました」と期待している。

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月19日のニュース