演出家の鴨下信一さん死去、85歳「ふぞろいの林檎たち」など手掛ける

[ 2021年2月11日 05:30 ]

肺炎のため死去したTBS元常務取締役の鴨下信一氏
Photo By 提供写真

 「ふぞろいの林檎たち」(83年)など数々のテレビドラマを手掛けた演出家で元TBS常務の鴨下信一(かもした・しんいち)さんが10日午前0時3分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。85歳。東京都出身。葬儀は近親者で行う。喪主は長男潔(きよし)氏。

 1958年にTBS入社。幸せそうな中流家庭の崩壊を描いた「岸辺のアルバム」(77年)、俳優中井貴一(59)や時任三郎(63)らが出演し、若者群像劇の先駆けとなった「ふぞろいの林檎たち」などを演出した。他の演出作品に「女たちの忠臣蔵」(79年)、「高校教師」(93年)などがある。

 10年にはライバル局のフジテレビの自己批評番組「新・週刊フジテレビ批評」に出演して現代ドラマの問題点について言及し、話題になった。舞台演出やエッセーなどの執筆にも取り組んだ。

続きを表示

2021年2月11日のニュース